2019年07月13日 │ お葬式の情報
創価学会の【友人葬】とは
ありがとうございます。
長野県中野市、山ノ内町、長野市を中心に、お葬式・家族葬・御法要のお手伝いをさせていただいておりますベルホール吉池・ベルハウスの土屋正雄です。
お葬式に御参列されたことのある方で、創価学会の友人葬に参列された経験がある方がいらっしゃるかもしれません。
人口約43,000人の中野市・約370,000人の長野市にも、創価学会の会館がいくつかございます。
創価学会は信者数がとても多い宗教で、ベルホール吉池・ベルハウスでも数多くのお葬式・友人葬・家族葬のお手伝いさせていただいております。
今回はマナーを中心に御紹介いします。
経験ある方もない方も、ここで一度向き合ってみましょう。
※友人葬の祭壇飾りの一例です。真ん中の「厨子」に「御本尊」をおかけします。
【創価学会とは】
創価学会は1930年(昭和5年)「創価教育学会」を設立しました。の際の教育理論擁立の為に「日蓮正宗」の信仰の一部をとり入れました。
その後は信仰を中心とする団体に発展し1952年(昭和27年)「宗教法人」の資格を取得し、「生命の尊厳」の確立に基づく「万人の幸福」と「世界の平和」の実現が、創価学会の根本の目標としています。法華経系の在家仏教の団体として現在日本では827万世帯の信者を有しているといわれています。
【友人葬】とは
お葬式(友人葬)では僧侶は呼ばずに創価学会より「儀典長」と呼ばれる導師が、「友人」の代表として勤め、導師や副導師にはお布施の用意などは必要ありません。
御会葬の方も故人や家族に親交のある方を含め、創価学会でつながりのある方が多く参列されます。
その為、友人葬は一般会葬者も来る「一般葬」に分類されます。
家族・親族のみでお葬式を行い、導師を家族の方がされる方も少数ではありますがおられます。
【友人葬の祭壇】
〇お花とお樒(しきみ)の選び方
10年程前の中野市・山ノ内町・長野市を含めた地域では、祭壇に「お樒(おしきみ)」がとても多く使われており、少しであれば菊や洋花を入れても可とされていました。中には祭壇にお花を全く入れることなく、全てを「おしきみ」を希望される方も多くいらっしゃいました。
最近の友人葬の祭壇には、ご本尊の近くにお樒があれば良し(御当家や御導師様のお考えにもよります)とされていますが、実際の祭壇では菊、又は洋花を中心にして一部にお樒をおり混ぜる祭壇が少しずつ増えているように感じます。
【友人葬】のマナーは?~お葬式に参列する場合の注意点~
①服装や持ち物
服装や持ち物は、仏式等の他宗派など一般的なお葬式とほとんど変わりません。遺族・親族は喪服を中心とし、会葬の方は華美な服装は避け殺生を連想される革のバックなどは避けるようにしましょう。ご自分の宗派用でも構いませんので念珠(数珠)を持っていく事をおすすめします。
②供花はお花でも可能です
以前は会場に送られる供花といえばお樒だけのものも目立ちましたが、近年の中野市・山ノ内町を含めた近郊では、一般的な菊や洋花をあしらったお花をおくる方も増えてきています。葬儀社で用意されてあるカタログ等からお好きなお花を選んでも問題ありませんが、御当家の意向をお伺いの上、手配される事をおすすめいたします。
③参列者のマナー
お通夜や告別式での式中は、焼香箱(抹香)を主に使用し、導師が焼香した後に遺族・親族のあとに一般会葬者へと続きます。焼香の仕方は額にいただき3回行う事が一般的です。
(地域・葬儀場にもよります。また、大勢の方が待っている場合は回数を減らすなどの配慮をおすすめします)
お葬式以外でのお参りでは創価学会専用の長細い黒い香炉に「お線香」を寝かせます。円形の香炉が置いてある場合も同様に寝かせるのがマナーです。
④御香典に関して
仏式の香典袋を使い、額に関して一般の葬儀と変わりません。他の方と同様にお付き合いに応じた金額で良いでしょう。
中野市・山ノ内町・長野市での友人葬に於いては「香典お断り」は、ほとんど無いようです。
【絶対にしてはいけないこと】
「御本尊」の写真を撮ってはいけません。
祭壇の最上部にある「御本尊」を写真にとることは絶対に行わないでください。
スマートフォンなどでも会場内にて写真を撮る際でも、レンズが向かないように最大限の配慮が必要です。
ベルホール吉池・ベルハウスではお葬式の写真を撮影する際には、『御本尊』が映り込まないようの配慮をしております。
【本尊の取り扱い】
創価学会の方々は「ご本尊」を非常に大切にしています。予備知識のない部外者が簡単に触れることはもってのほかです。
私たちベルホール吉池・ベルハウスでは高所にご本尊を掛ける事も多く、その際は白い手袋で本尊を取り扱い息がかからないようにお樒の葉一枚を口にくわえて取り扱っていらっしゃる姿を拝見します。ご遺族様は本尊をとても大切にしている事を知っていますので、万が一にでも落としたり引っかけたりもできません。
その為、本尊を取り扱う際はとても緊張が走ります。
【友人葬の流れ】
・開式
・読経・唱題
・焼香
・お題目三唱
・導師よりお話
・閉式
地域によって若干異なりますが、大きな違いはありません。
導師・副導師は会葬者席の最前列に待機して開式時に導師・副導師の席に座ります。このため導師の入場・退場はありません。
尚、お柩に添えるお別れのお花は使用しますが、お樒は必要とされる御当家様が多いです。
【友人葬は異様で怖い?】
初めて友人葬を経験する会葬者の中で「友人葬は怖い」とか「友人葬は不気味で異様だ」との声を耳にすることがあります。
理由としては創価学会の方の参列が多く、導師と一緒に読経やお題目を一緒にとなえ大きな合唱のようになるその迫力からだそうです。その読経は仏式の読経にはない、大きなものとなります。
すべての会葬者は故人又は遺族の友人として参列をされていると思います。
全ての読経は難しいかもしれませんが、お題目の「南無妙法蓮華経」(なむみょうほうれんげきょう)は耳にしたことがあると思いますので、「故人の為」とご一緒に唱えてみてはいかがですか?
「郷に入りては郷に従え」ではありませんが、ご自分が参加すると、もしかすると不気味で怖いとか異様などと感じることは少なくなるのではないかと思います。
【まとめ】
・創価学会とは法華経系の仏教団体で日本だけでも827万世帯の信者を有し国内最大規模です。
・友人葬とは、僧侶を呼ばずに創価学会の学会員の方より「友人の代表」として導師を務めます。
・お焼香を使用しますが、お線香を使う場合は寝かせます。
・写真撮影は慎重にしましょう。 ※ 絶対に「ご本尊」が写らないようにします。
・友人たちで行うお葬式です。同じ友人として一緒に手を合わせて可能であれば、読経も一緒にしましょう。
何かご不明な点がございましたらベルホール吉池・ベルハウスまでご相談下さい。
わかる範囲でお答えさせていただきます。
ありがとうございます。